すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『大事なものから捨てなさい』

中村メイコさんの本です。三百坪の地上二階、地下一階という体育館のような豪邸からマンションへの引っ越し。家にあるものを少なくとも10分の1に減らさなければ、マンションへは引っ越せない。そこで始めたのが「週単位の片付け」だったそう。ある週は「思い出を捨てる週」、またある週は「手元にあるものを捨てる週」などと決めて淡々と捨てていく。最終的に捨てたものはトラック7台分になったそう。

 

そして、タイトルにある「大事なものから捨てなさい」ですが、それは何かというと、昭和の喜劇スター「エノケン」からもらったキューピー人形。他にも、高倉健さんと江利チエミさんが昭和34年に結婚したときに2人からもらった写真など。一方、夫で作曲家の神津善行さんはグランドピアノや電子楽器を躊躇せず、せっせと処分。

そうなると、私なんぞがわざわざ捨てずに取っておくものなんて無いだろうなぁと思いました。しかも、この大掛かりな片付けをしたのは、メイコさんが79~80歳だったとのことで、それもすごいなと。いつでも引っ越しできる部屋が理想といいながら、やっぱり引っ越しは面倒だし…、ましてや実家をもし片付けるとなったら…途中でへばりそう。体力・気力が足りないな。

メイコさんの唯一の親友は美空ひばりさんだったそうですが、仲良くなったきっかけのおもしろいエピソードが載っていました。ひばりさんが離婚後、彼女のお母さんに「今後のひばりのために普通の家の様子を見せてやってほしい」と頼まれ、しばらくして、いきなりひばりさんがやって来たそう。そして「今日、泊めて」などと言い、しかし客用の部屋などなかったため、ひばりさんとメイコさん夫婦と三人でベッドの上で川の字になって寝ることに…。しかも「美空ひばりはいつでもセンターなの」と真ん中に陣取ったとのことで…。思わず笑ってしまいました。

ものは捨てても、思い出は消えないですね。