すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『房総グランオテル』

東京から特急列車で1時間20分。外房にある月ヶ浦は、海亀が産卵に来るほど清潔な月色の砂浜があり、海産物にも恵まれていて伊勢海老や鮑、金目鯛もたくさん獲れる。そんな月ヶ浦にある〈房総グランオテル〉。以前は〈漁師民宿 ふじひら荘〉だったのが、大層な名前になったのには理由があって…。そして、十月半ばのオフシーズンの平日にやって来たのは、一人客ばかり三名。それぞれ事情があるようで…。

 

月ヶ浦というのは架空の地名ですが、実在する「大原駅」も出てくるので、おそらくご存知の方は、御宿が舞台かな?と思われるのでしょう。私は御宿に行ったことないのですが、童謡「月の砂漠」発祥の地だそうです。千葉に住んでいるとはいえ、行ったことないところが多く、もったいない…。

さて、〈房総グランオテル〉に主人と女将の両親とともに暮らしているのが高校生の藤平夏海。いつも美味しい料理が食べられて、一般家庭のお風呂よりは大きいお風呂に入れて、なんだか羨ましいですが、お客さんとはいえ知らない人が出入りしている中で暮らすってどんな感じなんだろう?と。生まれたときからなら、それが普通なのでしょうが、一人暮ししたら寂しく感じるだろうな~。

夏海は、お家のお手伝いもしっかりし、将来のこともちゃんと考えていて偉いなと思うのですが、何より、地元愛が強いのがいいなと思いました。10代ぐらいだったら、都会への憧れとともに、田舎は嫌…みたいなのがありそうですが、ワイキキよりも月ヶ浦の方がいいと信じています。なので、余計に月ヶ浦というか御宿に行ってみたいなと思いました。

 

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