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本棚:『田嶋春にはなりたくない』

正義感が強く、空気が読めず、協調性に欠ける、タージこと、田嶋春。周りからは疎まれていますが、彼女は積極的に人と関わります。そして、彼女と関わるにつれ、彼女が気になって、いつの間にか自分も影響されていて…。

 

タージはただの不思議ちゃんかと思いきや、観察力が高く、いいところもいっぱいあって、セリフにグッと来ることもあるのですが、そうはいっても「田嶋春にはなりたくない」なぁ~と思うので、まさに!のタイトルだなと思いました。私自身、小学生のような正義感だよな~と自分のことを思うことがあるのですが、タージに比べたら…。おかしいと思っても、なぁなぁで済ませることはありますし、面と向かって正義をかざすことが難しい場面もあるでしょうし。自分をしっかり持っている、周りに左右されないと聞けば、「あぁ、あの人は強いからいいよね」とか「周りのこと気にならないのかな?」とか思ってしまいますが、その人にはその人なりの苦労があるのだと思います。

話が飛びますが、「自殺に使った車」は性能に問題なくとも、たいていの人は乗りたくないのではないでしょうか。一方、タージの場合はというと「年によっては、販売台数よりもリコール台数の方が多いこともある車という乗り物には、危険は付き物です。死んでしまうこともあります。その危険の方が(幽霊より)よっぽど怖いです」とか、「中古車を買うことになったら、『この車は自殺に使われたのかな?』よりも『この車はメーカーが欠陥品であることを隠していないかな?』の方を気にします」とか。そこまで考えたことはなかったなぁ…。でも「利便性と引き換えに健康被害と環境問題に目を瞑ろう、という人にも地球にも優しくない考えには賛同しかねます」には共感。

タージはいい子なんだと分かるのですが、苦労も多いだろうなぁ。

 

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