すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『エレジーは流れない』

餅湯温泉駅前商店街の土産物屋に母親の寿絵と暮らす高校生の穂積怜。しかし、月に一度、一週間はもう一人の母親、伊都子の家で暮らす。伊都子は自身の亡き父から受け継いだ食品の卸問屋を基盤に、外食業界にも進出して事業を拡大させたやり手の女社長で、土産物屋とは正反対の豪邸。しかし、どちらの家にも父親はおらず…。

 

高校までは何となくみんな一緒という感じだけれど、高校卒業後は進学だったとしても、地元に残るのか、地元を出て一人暮らしをするのか等、それまでとは大きく変わるタイミングだと思います。なので、高校卒業後の進路については悩むけれど、あの頃、将来何になりたいかなんて、正直分からなかったなぁ。まぁ、今でも分からないけど…。と懐かしくなりました。高校生というと恩田陸さんの『夜のピクニック』を思い出しました。

子どものころ、早く大人になりたいって思ったこともあるけれど、大人って何なんだろうな?あの頃、思っていた大人になったんだろうか…。大人と子どもの境目って何だろう?なんて思いました。

どんな事態にも動じずにすむような、知恵や腕っぷしや経済力が欲しいと思った。でも、そんな大人はどこにもいない気もした。どれだけの知恵と力と金を手に入れても、心があるかぎり、たぶんだれしもが、ときにたじろぎ、みっともなく慌てふためき、弱気になってしまうものなのだろう。

ところで、「男は家を出れば七人の敵がいる」とテレビの中で言ってるのを見て、寿絵が爆笑するのですが、怜にはそれが理解できません。伊都子にも「家を出たら七人の敵がいる」と思うか聞き、「思わない」との返答…。その後、「家を出たら友だちやまだ見ぬひとに会える」と伊都子が言ってたと聞きます。この伊都子の考え方が素敵だなと思いました。あぁ、早く、思う存分、外へ出て、友だちやまだ見ぬ人に会いに行きたいものです。

 

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