すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『やさしい猫』

だいじな人はそんなにたくさんたくさんいない。だいじなことはそんなにたくさんたくさんない。だいじなことを選ぶ。それは、そんなに難しくない。だいじでないことを選ばないだけ

マヤが3歳の時にお父さんが亡くなって、それ以降、マヤはお母さんと二人暮らし。東日本大震災が起きたとき、マヤは小学校3年生。保育士のお母さんは、マヤの世話をおばあちゃんに頼んで、5日間、被災地の保育園にボランティアへ。そして、そのとき出会ったのがスリランカ出身の若い男性、クマさん。1年後、再会した二人は、やがてお互いを大切な人と思うようになり…。

 

タイトルの「やさしい猫」とはスリランカの民話です。そうとは知らずに、猫の本!なんて、のんきに本書を読み始めたのですが…。移民や難民のこと、日本の入国管理制度や外国人収容施設のこと。まったく知りませんでした。観光で来るのはウェルカムだけど、住むとなると、日本は外国人には閉ざされた国なんだなと思いました。私が世の中のことに疎いというのもあると思いますが、私と同じように、知らない人も多いのではないかと思います。本書でそれを知ることができてよかったと思いますし、多くの人に知って欲しいことだなと思いました。

嘘や悪意のある人がいないとも限らないので、法律でしっかり管理するということも必要だとは思いますが、一律に線引きしていいのかな?とか、生まれた国や地域によって将来に希望が持てないこともあるという不平等、どんな人だって劣悪な環境にいたら心が荒むだろうから、大事なのは生まれで線引きすることではなく、環境を整えることではないか、などなど色々考えさせられました。