すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『海が見える家 逆風』

シリーズ3作目です。新卒で入社した会社を1カ月で辞め、急逝した父が遺した海が見える家で暮らし始めて3年目。別荘や空き家の管理を主とした会社を興し、順風に見えた暮らしは大型台風によって一変。食っていくために必要なものとは?

 

本書の舞台は南房総です。最近ではコロナを扱った小説を見かけることが多くなりましたが、本書に登場するのは2019年の台風15号。主人公が暮らす場所に比べたら、私が住んでいる所の被害は小さいものでしたが、それでも数日間の停電を体験し、考え方が変わりました。

停電体験により、電気のありがたみはよくわかりましたが、どうしてこんなに電気に依存しているのかと憤りを感じ、節電を意識するように。あの時、ガスと水道は大丈夫だったので、鍋でお米を炊けたんだなぁと後から気付きました。また、電子レンジ無し生活も3ケ月弱の今となっては、あの時、冷凍保存していたご飯を泣く泣く捨てたけど、電子レンジなくても温めて食べられたじゃん…と。

災害に備えて、非常食などモノを揃えるのも防災ですが、いざというときに対応できるスキルや知恵を身につけておくのも防災なんだと本書で気付きました。非常食だって、パッケージ入りのお高いものを用意しなくとも、日頃から保存食を作っておけばいいでしょうし。

そして、主人公の大学時代の知人(ずっと東京暮らし)が、一日おきにお風呂に入るというのを試す場面があるのですが…。実は私も、ちょっと前まで、理由がない限り、お風呂は毎日入るものだと思っていました。でも、『たのしい不便』を読んで、夏場でなければ汗もそんなにかかないし、ヘアスプレーとかも使ってないし、毎日入らなくてもいいじゃん…と思うようになり、現在、入浴は一日おきです。そうなると、どうなるかと言うと、時間が増えます!そして、ガスと水道の節約にもなるというおまけつきです。停電とコロナを経て、不便をたのしみたいなと思うようになりました。