すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ルビィ』

主人公の私は45歳、中年男の売れない作家。ある日、私は仕事場で首を吊った。そして意識を失い、まぶしい光の中を歩いていると、一人の少女と出くわした。彼女は、ルビィと名乗り、「ノルマがあるの」と言った。それは、運命によって定められた死の瞬間を少しでも引き延ばすこと。ルビィのノルマは7人の命を救うことだった。

 

昨年読んだ『「死」とは何か』を思い出しました。すごく仲が良かったわけではないですが、そこそこ関わりのあった人で自殺した人がいます。まだ20代の頃で、人伝に聞いて、理由ははっきりとは分かりませんでしたが、ショックを受けたのを覚えています。まだ若いのになんでだろう?と何度も思った記憶がありますが、最後に会ってから何年か経っていたので、いまでも会ってないだけで…と、亡くなったという実感がありません。もし、家族など身近な人であったなら、どれほど辛いことでしょう。

本書の主人公ですが、あの日、何かがちょっと違っただけで、首を吊ったりはしていなかったかもしれないと思う場面があります。この何かがちょっと違うだけで…というケースはけっこうあるんじゃないかと思いました。

父は酔っぱらった時にたまに、兄や私に「仕事が大変だったら、うちに帰ってきていいからな、死ぬことはないからな」と言います。酔っぱらった時に言われても…とは思いますが、酔っぱらわないと言えないのでしょう。ありがたいことに、それほど辛いことはなく、のほほんと生きていますが、会社辞めても何とかなるっしょ、と思っている図太い私がいて、年々、図太さが増しています。