すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『スパイの妻』

八重子は、夫と死別後、かつて両親が建てた家に暮らしていたが、75歳となり、この家を手放すことを決めた。そして、長男一家と物品整理をしていたところ、出てきたのは戦前のものと思しきフィルム。そこに映っていたのは、八重子の記憶にある、笑わない寡黙な母とは違っていた。スパイの妻という汚名を背負っていた八重子の母には、どのような過去があったのか…。

 

ドラマや映画になっているので、ご存知の方もおられるかと思います(私は本書を読んで知りました)。本書はドラマの小説版として書き下ろした作品だそうです。

戦時中のところ、特に「贅沢は敵」だという場面などは、年末に読んだ『らんたん』を思い出しました。本書のセリフに「金を使うことや物を買うことだけが贅沢というわけじゃない。贅沢とは心を潤すことなんだ」というのがあります。私にとっての贅沢の定義は、手間暇をかけることですが、贅沢や自由の意味について考えさせられました。

チーム一丸となって等々、みんなが同じ方向を向いているというのは良いことのように思われることが多いと思いますが、その中身が、思想が、おかしなものであったなら…と思うとゾッとします。だからこそ、様々な考え方って大事だなと思いました。