すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『捨て猫のプリンアラモード』

2年半前、15歳で群馬から東京へ集団就職でやって来た郷子。劣悪な職場環境に、まずい寮の飯。隙を狙ってやっと職場から逃げ出し、拾ってもらった先は、浅草にあるモダンなお店の高野バー。そこでウェイトレスとして働かせてもらうことになり…。

 

時は1962年。東京オリンピックを2年後にひかえた年。計算してみると、郷子は私の父と同じぐらいの年齢になります。あの頃、オリンピックに向けて盛り上がっていたのかなぁ~なんて呑気に思っていましたが、戦後の復興には郷子のように青春を奪われて働かざるを得なかった子供たちの貢献もあったのだと知りました。でも、郷子は逞しくって、周りの人に自分のことを「キョーちゃん」となんとしてでも呼ばせたいところとか、明るくていいなと。

ちなみにタイトルに「捨て猫」とありますが、本物の猫ではなく、郷子のことを指しています。といっても、私は猫の話かな?と手に取ったんですけど(笑)。

本書には目が不自由な小巻という女の子も登場しますが、店の常連で、老若男女から人気者。「私をこうして見た以上は、周りの障害のある人たちを大切にして、どんどん手を貸してあげてね。みんなとっても困ってるから。」と他のお客さんにも言えるような女の子で、素敵だなと思いました。

洋食バーということで、カレーライスにハンバーグ、プリンアラモードなどなど、食べたくなってしまいました。