すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『もう別れてもいいですか』

日本人は自分が幸せかどうかよりも、人から幸せそうに見えることの方が大切なんだってさ

娘二人は独立し、夫と二人暮らしの澄子、58歳。50歳を超えたあたりから、毎年のように届くようになった喪中ハガキ。先週に引き続き、また届いた喪中ハガキで高校時代の同級生の夫が亡くなったと知り、唐突に湧き上がった感情は、…羨ましい。

 

久々に大好きな垣谷さんの作品。夫から暴力をふるわれるわけではないものの、下女のように扱われ、それでも言いたいことの言えない澄子に「しっかりせぇ!」と思いつつも、きっと最後はうまくいくはずと信じ、読後はすっきりしました。

澄子はうちの母より10歳ぐらい下の年齢ですが、離婚後のお金の心配のところで、高卒か大卒かの違い云々の話があります。両親含め、おじ、おばも、ほぼ全員高卒でして、親が大卒と聞くと、すごいなぁ~と思うとともに、学力と学歴は一致するとは限らないもんねと思ってしまうのは、負け惜しみでしょうかね…。

うちの母も離婚したいと思ったことは何度かあるのだろうと思いますが、兄と私が家を出た後も、それまでと変わらず暮らしており、夫婦仲は悪くないってことか…と思いました。まぁ、お互いに言いたいことは黙ってないですし。本書を読んで、たしかに育った環境がその子にとっては普通というふうに映るでしょうから、家族関係って大事だなと思いました。

結婚生活は分かりませんが、趣味でも勉強でも、長く続けてきたものをやめるときは勇気がいります。せっかくこれまで続けてきたんだし…と。でも、それはサンクコストだと知って以降、少しは手放しやすくなったかなと思います。

最後に、けっこう気に入ってしまった文章の引用です。

この世の人間の九十九パーセントが自分のことしか考えていないクズであることは間違いないと思うが、その九十九パーセントの人々にも優しさの欠片がある。自分もそうであるように。