すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『わたしの本の空白は』

目を覚ました時、わたしは記憶を失っていた。病室にあらわれ、わたしを抱きしめた男性は、わたしの夫だという。わたしは本当にこの人を愛していたのだろうか…。

 

むかし観た映画『私の頭の中の消しゴム』を思い出しました。こちらは若年性アルツハイマーですが、夫を忘れ、過去の不倫相手は覚えていて…というシーンが辛かったなぁ。

記憶がなければ、これまでの自分の人間関係が分かりませんから、誰を信じていいか分からない…というのは怖いだろうなと。でも、記憶が戻ったとしても、それがいい記憶であるかどうかも分からず…。過去に何があったのだろうとドキドキしながら読みました。

あの記憶は消したい!と思うことはあるかもしれませんが、私の場合、記憶を消すよりは、一度リセットしたいなと思うことは、たまにあります。一から清々しい気分で、なんて軽く思っていましたが、リセットすることは記憶を失うことと近い部分もあるかもしれないなとも思いました。

以前、友人が「人生をやり直せるとしても、あぁすればよかったとかいう気持ちを持ったままでないと、自分の性格からして、きっと同じことを繰り返すだけだと思う」と言ったのを思い出すと、記憶を失っても、リセットしようとしても、結局はわたしらしい選択をするのかしら?

 

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