すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『BUTTER』

【本の紹介】

男性週刊誌の記者、里佳が取材を申し込んでいる相手は梶井真奈子。婚活サイトを介して次々に男達から金を奪い、三人を殺した罪に問われている、首都圏連続不審死事件の被告人。この事件が注目されるのは、大勢の男達を手玉にとり、法廷でも女王様然としていた梶井が、決して若くも美しくもなかったからだが…。

【感想】

BUTTERというタイトルだけあって、バターたっぷりの料理を食べたくなりました。梶井が、森永のクッキーの中ではチョイスが一番好きだという場面がありまして(ムーンライトもマリーもマーガリンを使っているので)、ふだんクッキーって滅多に買わないのですが、チョイスが無性に食べたくなり、買ってしまいました。

自分が料理好きではないので、そうなのか…と思ったのが、料理好きの女性はレシピを聞かれると、喜んで聞かれていないことまで話してしまうということ。いつもテキトーなご飯なので、「ふだん何食べてるの?」って聞かれると、私の場合はすごく困ります。いやぁ…料理といえるほどのものは作ってないし…と。でも、料理本に載っているようなものだけが料理なわけじゃないと最近は思うようになりました。でも、どんなものを食べているかは、まだまだ恥ずかしくて言えない…。

クラシカルなものも新しいものも、辛いものも甘いものも、高級素材も身近な旬のものも、柔らかさも硬さも、力強さも繊細さも―。正反対のものでも、自分がいいと思えば取り入れ、直感を信じてミックスする。それこそが、料理の醍醐味であり、ひょっとすると暮らしを豊かにする方法なのではないだろうか。それはいわゆるセンスとか、柔軟性とか、知性と呼べるものなのかもしれない。