【本の紹介】
亡き祖母がお菓子番として通っていた連句会に通い始めて約半年。書店員だった頃の経験を活かして始めた、いろいろな店のポップを書く仕事も少しずつ増えてきた一葉。連句会を通じた縁で、また新たな仕事も始まって…。
【感想】
連句のルールは難しくてよくわからないのですが…、「前の句とは付く」「前の前の句からは離れる」ということが、鎖のようにつながっていると例えられていて、なるほどと思いました。こんがらがらないように鎖を繋ぐって、深いなぁと。人と人とのつながりでも、鎖がこんがらがっているようだなと気付いたら、一度、離れるといいのかもしれません。
本書はシリーズ第2弾。第1弾を読んだ時は引っ越し前で、出てくる地名がわからなかったのですが、今では「あぁ、あそこだ!」とわかる場所もあって、嬉しかったです。
先日読んだ同じくほしおさなえさんの『活版印刷三日月堂 海からの手紙』の中に豆本がありましたが、本書では豆絵本といった感じのポップを作るところがあって、「あぁ、作ってみたい!」と思いました。それから「ぐりとぐら」を読みたいなと。
ところで、気になる前作の続きの毎月のお菓子は何だったかと言うと…。9月は上野の「うさぎや」の「どらやき」、10月は西巣鴨の「土佐屋」の「いもようかん」、11月は「銀座清月堂」の「おとし文」、12月は富山県高岡市にある「不破福寿堂」の「鹿の子餅」。月に一度のお楽しみとしてお散歩も兼ねて買ってみようかなと思いました。