すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『羊毛フェルトの比重』

【本の紹介】

本州最北の青森県の南に位置する八戸。短大を卒業して、手芸用品を扱う「八戸クラフト」に勤めて10年の紬。職場の先輩は文句をつけるのが得意で、苦手なことは丸投げ。紬の趣味は羊毛フェルトでのぬいぐるみ作りだが、年下の彼氏には理解されない。ある日、店に飾っていた羊毛フェルトの犬を見上げる小学生の男の子に嫌な予感がして…。

【感想】

主人公の紬が自己肯定感が低めで、彼氏は我儘というか幼稚というか、早く別れちゃいなよ!と思いながら読み進めていましたが、徐々に紬が変わっていくので、そこがいいなと思いました。また、弟もいいのですが、その嫁、義妹もいいです。

紬が正社員からパートになると決めたことに対して、母は反対しますが、弟のセリフ

「姉ちゃんの人生だからさ。オレ思うんだけど、親子であっても、自分の幸せを自分以外が決めていいはずがないんじゃないのかな」

が心に響きました。周りの意見を取り入れることはいいことだと思いますが、周りを気にしすぎて、自分の気持ちを押し殺して、悪い言い方をすれば環境を言い訳に被害者のように感じている場合。実は自分自身がそういう風になるようにしてきてしまった結果でもあるんだよな、と。流されるのではなく、自分をもっと大切にしたいと思いました。

表紙のイラストでは猫がカゴに入っていますが、猫みたいに生きれたらいいのになぁと思うけれど(野良の世界は過酷でしょうが…)、まぁ、人間ですから色々ありますよね。