久々のシリーズ7巻。ショート・ショートを含む短編集です。
1話目が全国高校ビブリオバトルという大会が舞台なのですが、実際にあったハプニングを元にしたお話だそうです。そのいきさつについては、あとがきに書かれていますが、そんなこともあるんだなと思うとともに、本書の話とは別に、実際に起きたハプニングでの原因は何だったろうなぁ…と気になります。
「ビブリオバトル」なるものは以前読んだ『図書室のバシラドール』で知りましたが、面白そうだなと思います。といっても、プレゼンはとても無理で、見る方で参加したいです。自分の知っている好きな本だったら、共感したり、そういう見方もあるのか!といった発見もあるだろうし、全く知らない本だったら、新しい世界が広がって、読みたい本が増えて嬉しいだろうし。
あとがきによると、著者は2022年で作家生活十周年で、本シリーズも十周年とのこと。1巻の発売が2012年8月だったので、今年の8月には8巻を刊行したいと書かれておりまして、楽しみです。10年って以前は長いと思っていましたが、今では「2012年ってこの前だよね?」といった気分。月日の流れがどんどん速くなっています。でも、物語の中の登場人物は年をとらない、もしくは、ゆっくり年を取るので、ちょっと羨ましい。