すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『仏果を得ず』

【本の紹介】

札幌で過ごした高校時代の修学旅行先は関西。強制的に国立文楽劇場文楽鑑賞をさせられた健は、幕が開くまえから熟睡。しかし、突然、だれかに石をぶつけられたように感じて目を開けると…。一目惚れのように文楽に心奪われた健は、研修所に入り、弟子入りし、一心に芸を磨くが…。

【感想】

文楽を観劇したことはないので、どんなものだろうと気になって、動画を少し見てみました。一度は生で観てみたいと思います。そういえば、歌舞伎は観に行ったことがあって、一幕だけ観るのもいいかもしれないなと思ったものの、そのまま。せっかく東京にいるので、そういう時間の過ごし方もいいなと。

健のセリフで、自分にとっての一番は未来永劫、義太夫(そして二番目が好きな人)だというところがありまして、それほどまでに全身全霊を捧げたいものがあるって、すごいなと羨ましくもあれば、怖いというか哀しいというか。ちなみに自分の一番は何かなと考えてみると、日々の暮らしにおいて優先順位の高くないものに煩わされている感じが強いです…。

どうしたってスマートになんか生きられないけれど、そんな自分がそれほど嫌ではないし、若い頃は長生きしたくないなんて思っていたけれど、長く生きようと強く思いました。年を取ることは、体力・知力などの衰えによりマイナスのイメージがありましたが、長く生きることで見えてくるものもきっとあるでしょう。

芸に生きる人間味あふれた(クセのある)登場人物たちが魅力的です。