すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』

一度は閉じていた祖父の活版印刷所「三日月堂」を再開した弓子。これまで一人でやってきたが、三日月堂の夢を実現させるためには、ひとりだけじゃだめで…。

 

本書の中に、むかしは機械にこんなことができるんだ、と驚いたのに、最近は、人の手で作れるということに驚く、というようなセリフがあります。確かに、むかしは何でも人の手でやっていたわけで、それがいつの間にか、暮らしの中に機械が増えて、しかも性能も良くなって、そちらがスタンダードになってしまっている感じはあるなと思いました。停電のとき、炊飯器でご飯も炊けない、電子レンジも使えない…と思ったのですが、ガスは使えたので、鍋でご飯炊けたじゃん、温めることもできたじゃん、と後から気付きました。ちなみに去年9月に電子レンジが壊れてからはレンジ無し生活中で、炊飯器も今使っているのが壊れたら、買い替えはせず、鍋で炊こうかなと思っています。

主人公の弓子も悩みますが、活版印刷は、時代遅れなんじゃないかとか、需要があるのかといった懸念は確かにあると思います。今後、AIに取って代わられる仕事は何か?将来も残る仕事は何か?といった話がありますが、将来のことは誰にも分からないし、その仕事の将来性よりも、自分がやりたいことかどうかで仕事を選びたいなと思っています。そうなると、じゃあ、自分が本気でやりたいことって何?という話になりますが、これが難しい…。

最後に本書の中で心に響いたセリフをご紹介。

人は愚かですね。でも、それでいい。みんな、いつか死ぬ。人間はそれを知ったうえで生きている。ほんとうに賢かったら、生きるのをやめてしまうでしょう