すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『たこ焼きの岸本』

舞台は大型の台風が大阪を襲った翌年。住吉大社の近くにある たこ焼き屋を営む岸本十喜子。店の名前はなく、税務署の書類には「たこ焼きの岸本」と書いている。夫は3年前に亡くなり、一人息子は10年前に突然家を出ていったきり。しかし、「地域の暮らし見守り隊」のパトロールにご近所さん付き合いなど、十喜子の日々はそこそこ賑やかで…。

 

大阪を大型の台風が襲った翌年、ということは2019年が舞台なのですが、十喜子のお隣さんは瓦が飛ばされるも、業者の手が足りず、まだ修理できていないという状態。2019年と言えば、今度は千葉に台風が直撃した年。私の住んでいた地域では、被害を受けたお宅は少なかったのですが、それでも長いこと屋根の一部がビニールシートで覆われていたお宅があり、散歩で近くを通るたびに、大変だなと思っていました。しかし、世間にはそんな困っている人たちに対して、さらに追い打ちをかけるように詐欺を働く輩もいるわけで…。自分の親は大丈夫かなとか、自分自身も今後大丈夫だろうかと心配になりました。十喜子みたいな人が身近にいたら心強いと思います。

ネタバレになりますが、10年前に家を出ていったきりの息子が戻ってくるのですが、一人きりではなくて。お嫁さんの仕事が珍しいものなのですが、息子と嫁、いいコンビだなと思いました。そして、表紙のイラストもよいですね~。